• 神戸北野【神戸異人館通り】から素材を求めてフランスへ【第10話】BYスタッフE

    今日もフランスのスーパーの話の続きを。スランスのスーパーで初めて買い物をした印象だが、店員は基本的に無表情である、、。悪く言えば愛想が良くない、、、。全てのスーパーの店員がそうだとは決して言えないが、日本よりはずいぶん無愛想である。初めてフランスのスーパーで買い物をした時、レジ係の人は他の店員とお喋りしながら商品を機械に通していた。合計金額が出ても「幾らになります」と言われることはなく、こちらがお金を出すのを待っている。そして、レジ袋は基本有料。そして、ここからが大変だ。お釣りをもらう作業と荷物を袋に詰める作業を上手く同時に進めないと、次のお客さんの商品がこっちにやってくる!ユーロの金銭感覚がない僕に変わって、精算は相方がやってくれていたので、僕はひたすら商品をレジ袋に詰めた。次のお客さんの邪魔にならないように急ぐ。そのうち追い越されないようにという訳のわからない闘争心に火がついて、いっそう急かされるように荷物を詰める。フランスのスーパーはある意味で競技である。そして僕が一つ、これは日本が取り入れたら良いなと思ったのが、フランスのスーパーのレジ係は皆座り仕事であるということ。これは、フランスの労働法か何かで決められているらしい事を相方から聞いた。これは非常に良いと思った。客に過剰なサービスを提供するのではなく、労働者に快適に働ける環境を提供する、フランスらしい合理さだと思った。他にも色々気付いたことがあるのだが、それは次回に書くとする、、。

  • 神戸北野【神戸異人館通り】から素材を求めてフランスへ【第9話】BYスタッフE

    フランスに到着してから、色々な洗礼を受け、無事に(やっと)宿泊先に到着。この時は本当に本当にホッとした。ホッとしたらお腹が減る、、。さっそく近くのスーパーへと買い物に行くことにした。滞在先の建物を出て、道を渡った先にあるフランプリと言う小さなスーパーだ。今回の旅で2度目のホッとした出来後は、このスーパーと、美味しい軽食も買えるパン屋(相方いわく、ラザニアやサンドイッチが美味しいイタリア系のパン屋さん)が滞在先の直ぐ目の前にあったことだ。実際にこれは非常に助かった。土地勘のない海外に出かける時には、宿泊先の近くにスーパーや食べ物が買える店、気楽に入れるカフェがあると、凄く助かる。特に、僕たちのように観光は二の次で、仕事の資材を買い付けに来たような場合は尚更だ。さて、フランスのスーパーに初潜入。滞在中の後半にもなると不思議なもので、フランスの習慣にも慣れてくるが、最初はスーパーでの買い物も日本とは違って少し戸惑う。先ず、入り口付近にあるオレンジシュースの販売機が目に付いた。生の(果物の)オレンジが後ろにたくさん積まれている、いわゆる100%生絞りオレンジジュースだ。相方がボトルのサイズを選んでスイッチを押し、ボトル一杯にして蓋をする。そしておもむろに電子スケールのような機械の上に乗せ、タッチパネルで項目を選ぶと印字された価格シールが出てくる。それをジュースの入ったボトルに貼ってレジで精算するという仕組みだ。基本的に野菜や、サラダバーも同じ仕組みらしい。なるほど、欲しい分だけ買えるわけだ。何だか楽しい。次回は、フランスのスーパーで僕が気付いたことを書こうと思う。次回に続く、、。

  • 神戸北野【神戸異人館通り】から素材を求めてフランスへ【第8話】BYスタッフE

    バス停から宿泊先に向かう途中、宿泊先近くの小さな路地に入った時、雰囲気が変わった。レトロな情緒ある建物が道を挟んで左右に建ち並び、さっきまでの観光地的な風景とは違い、日常的な風景に変わった。仕事帰りのパリジャン達が足早に歩いている。その光景すら僕には素敵に見えた。次の瞬間、衝撃が走る、、えっ?えーー??僕の足元に目をやると、犬のう○○だらけじゃないか!これだけは言わせてもらう。これはフランス人の方ともこの後話したことだけど、とにかくフランスは道が汚い。結構どこでも犬のう○○が落ちている。何故なのか??相方も以前に同じ疑問を持ったらしく、フランス人の知人にこの疑問を投げかけたそうだ。道を綺麗にすると、清掃員の仕事を取り上げてしまうことになる、、との答え(その方の私的な意見だと思うが、、)が返ってきたそうだ。上を見れば歴史のある建物が立ち並ぶ情緒ある風景、下を見れば、、フランスって奥が深いな、、。僕も日本に帰る頃には、今よりも柔軟な思考で、もっと強くなって帰れることだろうと思う。次回に続く、、。

  • 神戸北野【神戸異人館通り】から素材を求めてフランスへ【第7話】BYスタッフE

    ついにやってきたパリ。花の都パリ!!バスを降り宿泊先へ向かう。今回は、相方が昔暮らした、土地勘のあるエリア(凱旋門の西側)に宿泊先を取っていた。初めてパリのごつごつした石畳を、スーツケースを引いて歩く。横断歩道を渡る瞬間、何かがおかしい、、違和感があることに気づく。いったいなんだ、、そう、日本の歩行者信号は、青→点滅→赤という風に、歩行者に間もなく信号が変わるという合図をくれる。しかし、フランスは違う。青→赤!いきなり変わる。この信号を体験して、ああ、日本って、凄く配慮が行き渡った繊細な国なんだな、、と感慨にひたりながら、相方に目をやると、フランスに慣れている相方は、信号のことなどお構いなしに力強く、他のフランス人に混じって早歩きで(僕にはフランス人は皆歩くペースが早く感じた)目的地に力強く前進していた。僕のことなどお構いなく、、。その後ろを小走りで追いかける僕。薄々感ずいてはいたが、この人は強い!この時それを確信した。3分ほど早歩きすると、凱旋門の前に到着。初めて近くで見る凱旋門。この時僕は色んな意味で疲れきっていて一刻も早く宿泊先にたどり着きたいと思っていた。次回に続く、、。

  • 神戸北野【神戸異人館通り】から素材を求めてフランスへ【第6話】BYスタッフE

    今日は、無事フランスに到着したところからのお話を。シャルルドゴール空港は当然だが、関空とは全く雰囲気が違う。海外に行き慣れてないと、この雰囲気に少し不安になる。厳重に装備した警察が警備にあたっている。入国手続きは、日本よりも厳重な感じだ。そして、とにかく混雑している。長蛇の列だ。預けた荷物を受け取り、ようやく入国ゲートを出て、空港からバスでパリ市内に向かう。どちらかと言えば、日本より乾燥している感じだ。不思議なもので、日本とは空気の匂いも違う。そして日本より気温も低いため、身が引き締まる思いがした。バス停を目指していると、屈強な感じの男性2人がバス停の横に立っていた。どうやら、荷物をバスに入れる係りの人たちのようだ。ここでも日本とは違い、タバコをふかしながら僕たちに対応している。日本なら御法度だが、フランスではこれが当たり前の光景だ。相方がフランス語を話せるので会話には苦労しないが、それでも心細い。迷子にならないように相方にぴったりとくっついて行く。バスに乗り込みパリへ向かう。出発を待っていると、沢山の乗客が乗り込んできた。フランス人は皆、ボンジュール!と運転手に挨拶する。運転手もボンジュール、ムッシュー/マダム!と挨拶する。この光景すら、僕には新鮮に見えた。さて、ようやくバスが出発。10分程経過しただろうか、どこからか携帯音が鳴った。僕達が座っている前方よりその音は聞こえてくる。僕達の前に座っているのは、、運転手だけやないかーい!しかも、、電話でるんかーい!笑いながら(運転しながら)長時間話をしている、、。まさにカルチャーショックだ!そして電話が終ったかと思うと、ラジオの音量を上げた、、歌うんかーい!!!フランスに降り立って約30分程で、フランスという国を少し知る。またいずれ書こうと思うが、フランス人は結構自由に、どこででもタバコをふかす。そういった意味では、僕のような愛煙家には良い国かもしれないが、何事も個人を重んじる国だということを思い知らされた。次回に続く、、。

  • 神戸北野【神戸異人館通り】から素材を求めてフランスへ【第5話】BYスタッフE

    今回は飛行機でのお話を。正直に言うと飛行機に乗るのは怖い。あんなに重たい機体が、上空を飛ぶわけで、いくら人類の文明が発達したとはいえ、、やっぱり怖いものは怖い!そんな僕が飛行機に12時間も乗るのだから、離陸前から極度に緊張していたのは、容易に想像できると思う。実際にめちゃくちゃ緊張した。しかも間の悪いことに、離陸時間が1時間近く遅れたのだ。座席に座って間もなく、○△◎●×○(←フランス語)と機内アナウンスが流れてきた。どうやら機体の再点検をしているらしい。その時僕は、無理に今日に出発することはない、今すぐ飛行機を降りたい、、と心から思った。がしかし、それは非現実的な行動だと思い直し、気持ちを取り直した。いよいよ機体の点検が終わり、飛行機が離陸するために、ゆっくりゆっくりと動き出した。そして、いよいよ加速するという瞬間に、僕の横に座っていた外国の男性が、急に十字をきり出したのだ。それも何度も何度も、、。僕も思わず手を合わせて無事の離陸を必死に祈った。二人の祈りが通じ、無事離陸し高度はどんどん上がっていった。機体が安定すると機内の揺れは少なくなり少し安心した。エールフランスの機内は、エコノミーでも中央が3人掛けになっていて比較的ゆったりと座れた。昔、幼い頃に両親とともに乗った海外線の機内は、もっと窮屈だった記憶がある。途中気流の悪いところを通過している時は少し揺れたが、極度の乗り物酔い体質の僕でも、映画を見たりゲームをしながら12時間を快適に過ごすことができた。フランスに着陸の際は、また隣の男性と共に無事の着陸を祈り、、とにかくフランスに着いた。次回に続く、、。

  • 神戸北野【神戸異人館通り】から素材を求めてフランスへ【第4話】BYスタッフE

    出発当日の朝、ホテルの部屋に忘れ物がないか確認し、酔い止めを服用、万全の状態でチェックアウトした。海外用のWiFiを予約していたので受け取りに行き、エールフランスのチェックインカウンターへ。まず預ける荷物にシールを貼る。次に荷物の重さを量る為に丁寧にスーツケースを縦に乗せるが、すかさず、横に寝かせてくださいと言われる。僕のスーツケースには、帰りの荷物用に十分な余裕があったので重量オーバーの心配はなく通過。身軽になって次にしたことは、円をユーロに換金すること。これは相方が事前に調べていた、レートが良い銀行のカウンターに行き、換金を済ませた。相方曰くは、この時に換金しておくのは金額は10万円程度、フランスに着いて直ぐに必要な金額(タクシーや電車代、食事代、初日の宿泊代など)で良いそうだ。そして出来る限り小さいお金(10ユーロや20ユーロ紙幣)にしておくと良いそうだ。50ユーロ、100ユーロ紙幣なんかをバスやの運転手に出そうものなら、「オララ~、もっと小さいお金はないのか?」と嫌がられてしまうそうだ。相方抜きではこの旅は難航しそうだ、、。さて、いよいよ入国ゲートへ。ペットボトルの飲み物は没収される。これはテロ対策で始まったそうなのだが、僕より前にいた男性が、ペットボトルのお茶を一気飲みしだしたのはそのためだったのか、、。入国ゲートで所持品やボディーチェックを通過し、ようやく搭乗ゲートを目指すことに。色々なブランド品店や土産物店を通過し、搭乗ゲートまではモノレールのような乗り物に乗って向かう。こんな調子なので、ある程度時間に余裕を持って入国ゲートに入ることをお勧めする。次回はいよいよ飛行機に搭乗、、。次回へ続く、、。

  • 神戸北野【神戸異人館通り】から素材を求めてフランスへ【第3話】BYスタッフE

    今回は関空でのお話を。関空に行ったのは人生で2-3回程度の僕は、空港の雰囲気に既に海外に行った気分になった。沢山のお土産物屋や飲食店などがあり、1つのアミューズメント施設のようだ。関空からフランスへの便に乗るには早朝に家を出ないといけない。僕は何事も時間に余裕を持って行動したいほうなので、フランスに出発する前日は関空に隣接されたホテルで1泊することにしていた。そのほうが時間や心にもゆとりが出来るし、忘れ物に気づいても買い足すこと出来るからお勧めだ。ホテルの室内に入ると、目の前には滑走路が見え、夜になるとライトアップされて綺麗な夜景が楽しめ、少しセレブになったような気分に浸れる。夜はホテル内のバイキングで食事をした。沢山の豪華な料理が並んでおり、ローストビーフや子羊の煮込みのクスクス添えをチョイスしてワインと愉しんでいる相方をよそに、僕がチョイスしたのは【カレー】【お寿司】【(このタイミングでの)アイスクリーム】【(相方に頼むから一皿は食べてくれと頼まれたローストビーフ】【(二度目の)カレー】【味噌汁と漬物】【ガトーショコラ×5個】【(二度目の)アイスクリーム】、こんな食べ方をする僕に相方はあきれ気味。男は腹が膨れたらそれで満足なのだ。そして人気も少なくなった夜の関空を少し散歩して、明日のフライトのために眠りにつく、、はずが緊張であまり眠れず朝を迎えることになる。次回に続く、、。

  • 神戸北野【神戸異人館通り】から素材を求めてフランスへ【第2話】BYスタッフE

    さて、準備も整いいざ関空へ。移動には高速バスを利用。関空までのバス移動は初めてだった。途中、昔バスケットボールを熱心にしていた頃、走ったり、バスケの練習をしていた公園が見えた。これからフランスという遠い国に行くことをしばし忘れ、無邪気にバスケットボールに明け暮れた日々を思い出した。僕は極度に乗り物酔いをしやすい体質なのだが、無事に約一時間バスに乗り、関空に着いた。これならまた次回も利用したいと思った。以前、仕事で国内線に搭乗した際、案の定気分が悪くなり、何を思ったのか、飛行機の揺れに合わせるから乗り物酔いをするのではないのか!飛行機の揺れに合わせるのではなく、自ら揺れれば酔うことはないのではないのか!と考え、軽く上下に揺れてみたが、周りの冷たい視線と、さらに酷くなるだけで何もいいことはなかった。乗り物酔いをしやすい方は、迷わず酔い止めの服用をお勧めする。きっと乗り物酔いを気にすることのない素晴らしい旅になると思う。おかげで今回は、僕も車内からの景色も楽しめた。さて、これから12時間のフライトが待っている、、。僕は生きてフランスにたどり着けるのだろうか、、、。次回へ続く。

  • 神戸北野【神戸異人館通り】から素材を求めてフランスへ【第1話】BYスタッフE

    2019年の9月下旬、神戸北野のアトリエ&ショップから、アクセサリーの素材を求めて、デザイナーである相方とフランスへの旅が始まった。現地に到着すればきっと、長い距離を歩くことになるだろうと思い、スニーカーを購入し足元を万全に固める。これが、フランスへの旅で生き抜くために僕が1番最初に実行したことだ。それと同時に、空気をよまずに会社に長期有給休暇を申請する。会社からの反応は皆さんの想像にお任せするとして、、結論から言うと、今回の旅はデザイナーである相方以上に、僕にとって大きな大きな人生の経験となった。とにかく世界は広い、もっと様々な国を見てみたい、、そう思える旅となった。自分がどれだけ小さな世界で物事を考え、感じ、それが全てだと凝り固まっていたかを体感する旅となった。話を元に戻して、フランスに行くまでに僕が他に準備したものといえば、フィットネスと筋トレの雑誌2冊、それ以外の旅の準備の記憶はない(と言うのも、旅慣れた相方が必要なものを全て用意してくれていた)。今思えば、いかに海外への旅が、大変かということを一切分かっていなかったと猛省。日本とは文化も習慣も大きく異なる外国へ旅をするという自覚が一切なかったと思う。次に海外へ旅をするときには、もっと計画的に必要なものを準備していこうと固く心に誓った、、。こんな感じで、僕の始めてのフランスへの旅が始まった。次回に続く、、。