カフェで待ち合わせまでの時間を過ごしていると、雨が上がった空に虹がかかった。9月末のフランスは、日が暮れるのが遅い。夕方6時くらいでも日差しが強い。夏は夜の10時くらいでもまだ薄暗いそうだ。さて、紅茶とコーラで長居してしまったカフェの店員さんにお会計をしてお礼を言って、待ち合わせをしている駅前に戻っていった。夕方が近づくにつれ、人通りの少なかった駅前のロータリーに到着するバスの本数が増えてきました。職場から駅に向かって乗ってくる人、駅から自宅に向かってバスに乗る人、バス乗り場にはバスを待つ人の列ができていた。
駅のロータリーでキョロキョロしながら待っていると、前方からニコニコと笑いながら、歩み寄ってくる女性がいた。どうやら、この女性が約束していた方のようだ。僕たちは挨拶をした。実は、相方も(もちろん僕も)お会いするのが初めてだった。相方が20年来仕事を通して付き合いのあった、デザイナーのご友人だ。僕たちがフランスに来ることを別の方から聞いて、招待して下さったのだ。
車を走らせて10分程でご自宅に着いた。車のドアを開けてた瞬間、目の前に広がった風景は、印象派絵画の様な、水彩画の様な、綺麗な景色だった。日本にも沢山綺麗な場所があるけれど、僕のイメージでは、日本は神秘的なはっきりとした色調の綺麗さ、フランスで見た景色は水彩画のような淡い色調の綺麗さだった。僕はどこに行っても写真を撮らないほうなので、相方の写真を拝借して載せます。次回に続く、、。