• 神戸北野【神戸異人館通り】から素材を求めてフランスへ【第60話】BYスタッフE

    フランス仕入れ旅行も残すところ後2日となった。今日は朝から残りの資材を郵便局へ運ぶ。今回が初めてのフランス旅行の僕にとっても、先ずは資材の確保と日本への発送が最優先だと理解していたので、2、3日滞在先と郵便局の往復を繰り返す事は苦ではなかった。相方はどうかというと、、せっかくパリに来ているのに、朝から晩まで手に入れた資材の仕分けと出荷の作業に明け暮れるのが嫌そうだった。だが、ここは「選択と集中」が大事だということを相方に一生懸命説明し、最優先すべきは大切な資材を無事日本に届ける事だということを理解してもらいたかったのだ。だが相方は時間ギリギリに行動することの危険さを体験する事になる、、。この話は後日書こうと思う。

    前述の通り、Colissimoという箱を10箱買っていたが、どうしても後4箱足りなかった。今日は郵便局に2往復して、最後に足りない分のColissimoを買い足し、今日の力仕事は終了した。というのも、今夜はある人と会食の約束があったのだ。この方は、相方の長年来の友人のパートナーで、一緒に飲みたいと言ってきてくれたのだ。次回に続く、、。

  • 神戸北野【神戸異人館通り】から素材を求めてフランスへ【第59話】BYスタッフE

    購入した材料を日本に送るべく、僕たちは昨日から郵便局を何往復もしている。材料のビーズの仕分けに必要なジップ付きのビニール袋が大量に必要になる事を予想して、僕たちは休息日と決めた数日前の日曜日に【MONOPRIX】というスーパーに行っていた。今日はその時の事を書こうと思う。滞在先から徒歩で20〜30分くらいの、シャンゼリゼ通りにあるMONOPRIXは日曜日でも空いているのでとても便利だ。結果から言うと、ジップ付きのビニール袋は日本で大量に買って持参してくる方が良い。こういう類の、日本なら100均や文具店で直ぐに手に入る様な物が、フランスではなかなか見つけにくいのだ。MONOPRIXでも、探すのにとても苦労した。店員さんに聞いてようやく衛生用品や台所周りの商品売り場にある事がわかった。これはいわゆる食品を保存するジップ付きのビニール袋だったが、大きさがいろいろあったので、これで良しとすることにした。日本の100均や文具店で売っている様なジップ付きのビニール袋は、相方曰く【BHV】(ベー・アッシュ・ベー)の様なクラフト用品や日曜大工、インテリア雑貨等を扱う、日本で言うロフトや東急ハンズの様な大型店に行かないと売っていないかもしれないとの事だった。無事に食品保存用のジップ付きビニール袋を大量に購入し、滞在先に戻りながらシャンゼリゼ通りを散歩した。ふと目をやると、前方にフランスの警察官の姿が。しかも大人数で。相方曰く、以前より見回りの警官が増えたということだ。そのいでたちは、アメリカ映画に出てくるSWATのような格好で、実際に見ると迫力があった。そして彼らが持っている銃はランボーが持っていそうな【サブマシンガン】だ!日本では考えられない。しかも、銃をもっているその指はトリガーにかかっている。え?それって少し指に力を入れれば玉が発射される常態じゃないの!?安全装置は解除されてないでしょうね!?間違って打っちゃったじゃすまへんで!!等々が頭の中をよぎり、それを相方に必死で伝えながら警察官の側を通過する。怖さのあまり挙動不審で、もし警官に声をかけられたらどうしよう、、カバンの中には大量のジップ付きビニール袋が入っている。何の為にこんなに必要なんだと問われたら、、等考えながら必死で平静を装った。ああ、ここはやはり日本ではない、フランスなんだと再認識しつつ、そんな僕を気にせずにツカツカと早足歩きで歩いていく相方を小走りで追いかけた。次回に続く、、。

  • 神戸北野【神戸異人館通り】から素材を求めてフランスへ【第58話】BYスタッフE

    郵便局を3往復した日の夜、僕たちは、パリに住む相方の友人に会う約束をしていた。その友人の住むお宅に伺うことになっていたのだが、僕も相方も、一日中重たい荷物を郵便局に運んでヘトヘトだった。まだ明日も同じ様な作業が待っていることを考え、僕たちが滞在している小さなアパルトマンに来てもらうことにした。フランスに来てからというもの、毎晩何かしらのワインを飲むようになった。というのも、スーパーで売られている手軽な値段のワインがとても美味しいのだ。しかし今日は相方の友人に来てもらうのだからと少し張り込んで赤ワインとつまみを買った。

    その友人と相方とは大学時代からの仲で、大学時代は二人とも英語を専攻していたそうだ。それぞれに学年も違ったが、他学科の授業を受けられるプログラムがあり、たまたま同じフランス語のクラスを受講したのがきっかけで友達になったそうだ。その後、フランスに語学留学をしに行った相方と、スイスへホテリエ(ホテルで働くための知識や実践を学ぶ)の学校に留学をしに行った友人、それぞれ進路は違えど、僕からしてみれば二人の趣味や嗜好は似ていると思った。その後、友人はフランス人の男性と知り合い、ご結婚されてフランスに住んでいる。相方にしてみれば彼女がパリに住んでいることで、毎回のフランス買い付け旅行も有意義になったに違いない。事前にこんな情報を聞いていたので、実際に彼女に会うのが楽しみだった。

    前にも話したが、フランス人はアペリティフ(食前酒)の時間を楽しむ。ご友人もご家族がいらっしゃるので、アペリティフだけお邪魔するわね!との事だった。しばし今日一日の疲れを忘れて、僕もご相伴にあずかろう。次回に続く、、。