• 神戸北野【神戸異人館通り】から素材を求めてフランスへ【第23話】BYスタッフE

    何とか初日の仕入れを済ませ、無事に滞在先に帰宅した。パリに来てまだ1日目だが、既にクタクタだ、、。しかし、不思議なものだが、海外に訪れているとは言え、滞在先周辺まで帰ってくると、非常に安堵感が沸いてくる。今回僕たちが滞在先として選んだのは、短期滞在者向けのステュディオで、日本から申し込んでいた。ベッドルームに、小さなキッチン、トイレ、バスシャワー、洗濯機など、生活に必要なものが一通り揃っている。僕は、フランスは全くの初めてなので、フランスのホテルがどんな感じなのかは分からないが、僕はこの小さなステュディオが、この界隈を含め、気に入った。一階には、ポールダンススクールが入った建物の2階にあるステュディオだ。これも相方の見立てで、ビーズや材料を買い付けた時に重くなるであろう荷物の持ち運びがし易いように、エレベーター付きか、エレベーター無しなら2階迄との条件で探したのだ。スーパーや、郵便局が近くにあることも下調べで分かっていた(筈が、郵便局は見当違いだったのだが、、)。そして、今日一日の出来事を振り返りながら、ワインを呑んで相方が用意してくれた食事を食べ終わった瞬間、一瞬で眠りに落ちた、、。次回に続く、、。

  • 神戸北野【神戸異人館通り】から素材を求めてフランスへ【第22話】BYスタッフE

    フランスの運転事情を目の当たりにし、やっと滞在先の建物の前に到着。パリは路面駐車が多い。狭い路地脇にも、ぎっしり路駐車が、、。運転手はその路駐車の横に、道を遮るように駐車した。そして支払い時に、運転手が要求した代金以外に、相方が少しチップを渡した。最初からチップを加算して請求くる運転手もいたが、この運転手は決してそんなことはせず、目的地目指して、一生懸命(他の運転手に対して暴言を吐きながらだったが、、)運転してくれたので、相方は気持ちよくチップを支払ったのだ。そして、やはり車から降りると、この運転手も優しいフランス紳士に戻り、後ろのトランクに積んだ、とてつもなく重い荷物を降ろしてくれた。僕はフランス語が話せないので、メルシーとだけ言って、両手を合わせた。運転手は、僕の肩をトントンと叩いた。またね!と言わんばかりに、、。そして、また凄い勢いで走り去っていった。

    フランス(パリ)の昼間の運転手はこういう感じだった。そして、僕たちが体験した、深夜のタクシー運転手の話は、また後々書こうと思う。次回に続く、、。

  • 神戸北野【神戸異人館通り】から素材を求めてフランスへ【第15話】BYスタッフE

    前回の、パリの地下鉄での話からの続きで、今日は6番線に乗り、12区を目指す。6番線はパリの地下鉄の中でも珍しく、地上を走る線だ。パリ左岸の住宅街が見渡せる。そして乗車駅から数駅すると、なんと、エッフェル塔も見えるではないか!(後で調べたところ、メトロ6番線のPassy駅〜Bir-Hakim駅を走行中に見られるようだ)車窓からの初エッフェルも乙ではないか、、得した気持ちになれた。そしてこの線は観光客が少なく、学生が多い印象だ。フランスの学生は、特に女性は着飾っているわけではないが、何だかとても大人びている。

    相方いわく、パリの地下鉄は路線によっては気をつけて乗車しないといけない路線もあるようだが、6番線は比較的安全ではないかと感じた。電車の中にポールが立っており、360度、どこからでもポールをつかめる様になっている。何とも合理的な仕様だ。相方が以前、YouTubeでZAZというフランス人アーティストのPVを観ていて、そのアーティストが地下鉄の中でこのポールを使って、ポールダンスみたいに踊りだしたのを思い出した。僕なら、このポールで筋トレが出来ないものかと考えていただろう、、。

    パリの地下鉄事情を、まだ何も知らない僕は、半分観光気分で外の景色を楽しみながら乗車していた。次回に続く、、。

  • 神戸北野【神戸異人館通り】から素材を求めてフランスへ【第14話】BYスタッフE

    前回のブログで書いた様に、フランスの地下鉄で無賃乗車の光景を目の当たりにし、少々凹んでしまったが、そう凹んでもいられない、、今日は大切な材料を見に行くアポイントがある日だ!!でも、地下鉄でのカルチャーギャップはまだあった、、。とにかくフランスの電車は、手動で行うことが多い。下車したい駅に着いても、扉は勝手に開いてはくれない。自分でレバーを持ち上げて扉を開けなくてはならない。そして閉まるときは容赦なく自動で閉まる。しかも、下車したい駅が工事中で、この駅には止まりません、、というアナウンスが、まさにその駅を通過中に流れる。一駅前で言っといてくれなあかんやろー!!と、思わず突っ込んでしまった。そして、時刻表なるものは無い。大体3−4分間隔で電車は来る。そして、この間隔は長くなったり、短かったり、その時々で変わる。それに加えて、ストライキなどで、いきなり今からもう運転しません、、となる。

    フランス人が、約束の時間より30分くらい遅れてくるのは当たり前という常識が、ここで生活してみてそうならざるを得ないことが分かった。時間通りに行動するのは至難の技だ。日本のビジネスシーンなら(ビジネスシーンに限らずとも)、時間に遅れる=社会人失格である。しかし、これは地下鉄一つを取ってもそうだが、日本のように、全てが時間通りに回っている社会だからこそ実現できることだ。フランス人が強い訳がわかってきた、、。フランス人のケセラセラの精神は、きっと、なるようになるさ、、という、ここで生きている人たちの、諦めにも似た、強く生きたるわい!という意志の表れような気がした。次回に続く、、。

  • 神戸北野【神戸異人館通り】から素材を求めてフランスへ【第13話】BYスタッフE

    本日の目的地はパリの東の方。目的地までは地下鉄に乗る。青から赤に突然変わる信号を渡り、人生初のフランスの地下鉄へ。観光地を通る線では、スリに気をつけるようにとのアナウンスが流れている。やはりそれだけスリ被害が多いということだ。気を引き締めて行こうと思っていた矢先、いきなり無賃乗車に遭遇する。フランスの地下鉄は、各駅ごとに駅員さんがいるわけではない。切符は自販機で購入(クレジットカードも使える)し、日本のように切符を改札に通して電車に乗車するが、僕が目撃した無賃乗車の男性は、切符を買わずに改札口を飛び越えて平然と入っていった。相方を含め、周りにいたフランス人もその光景に動じることはない、、。相方いわく、いつものことだそうだ。実際に、滞在中に何度も目撃する。そして、地下鉄での警察の検閲も何度も遭遇する。フランスの地下鉄は、改札に入るときだけ切符を機械に通し、出るときは切符を通さずに出られるが、こうした不正を防ぐため、警察の検閲があることがあるので、切符は改札を出るまで捨てずに持っておいたほうがよい。しかし、フランスの地下鉄は、僕には無法地帯のように感じた、、。次回に続く、、。

  • 神戸北野【神戸異人館通り】から素材を求めてフランスへ【第12話】BYスタッフE

    フランスに到着した日はスーパーでの軽い夕食を済ませ、翌日からの行動に備えて、というよりも眠気がピークに達し(それもそのはず、日本ではもう朝になる時間だ)、倒れるように就寝した。翌朝、近くのパン屋さんに行ってみた。明るく、ハンサムな男性店主、マイペースな女性店員、常にこの2人が店先にいる。店内には座って食べる小さなスペースもあり、一人でも入れそうな雰囲気。店内に入ると椅子には映画に出てきそうなオールバックの渋い男性客がいたが、店員も客も、さほど僕たち外国人に気をとめることもなく、フランス人と同じ対応だ。男性店主が相方の注文を聞き、早口で色々聞き返している。温めるか、持って帰るか、、などといった内容だと想像する。男性客のほうは既に頼んだものが温まるのを席で待っていて、僕達には目もくれない。女性店員に至っては、男性店主よりも、もっと早口なフランス語で相方に話す。さすがに相方も何度か聞き返していた。パリジャン/パリジェンヌ達はきっと外国人旅行者に慣れている。決して特別扱いはしない。それにしても、ここのパン屋のサンドイッチにボローニャ風ラザニアがめちゃくちゃ美味しかった。僕はラザニアが大好きで、昔、高校生の時、数週間だけニュージーランドに滞在したことがあるが、その時のホームステイ先のお母さんの得意料理がラザニアで、とても美味しかった。その時に匹敵するくらい、いや、あの時よりもっと本格的なラザニアだった。この後の滞在期間中に、何度も食べたくらい美味しかった。フランスのパン屋さんの総菜やサンドイッチはボリュームがあって、男の僕にも大満足な量だ。また食べ物の話で一話終わってしまうが、次回に続く、、。

  • 神戸北野【神戸異人館通り】から素材を求めてフランスへ【第11話】BYスタッフE

    今回も引き続きフランスのスーパーでのお話を。まずワインが安い。日本の3分の1程度の価格だ。ワイン好きにはきっとたまらない。勿論日本に持って帰るまでの輸送代や、その他の経費を考えると、現地で購入する方が高くなるのだが、、。フランスから日本に運んできて、2〜3倍程度の値段で販売できるのは、企業努力だと思う。輸入コストを考えると、原価の5倍位が妥当だろうか、、と、ついつい仕事脳になってしまう。ワインに合う生ハムやパテなども、スーパーで売られているもののクオリティーに対しての値段が破格だと感じた。僕は、食通とは縁遠く、白ご飯大好き男で、普段はワインよりもビールや焼酎を好む。でもフランスに来て初めて、ワインや肉のパテ、生ハムなどの美味しさにどハマりした。そして毎晩ワインを呑み、肉肉しいつまみを食べていたにも関わらず、帰国後に体重が減っていたのには驚いた。そうか!フランスで食べていた食べ方は、ケトジェニックという、糖質を摂らない食べ方に自然になっていたことに気が付いた。気に入って毎日食べていたスーパーのサラダバイキングのささみサラダや、肉のパテなど、糖質を極力摂らず、たんぱく質や脂質を多めに摂る、筋トレをしている人(体を作りたい人)に適した食べ方だ。僕はこの食事がとても気に入った。フランスのスーパーの食材は、僕にってはどれもハイクオリティーに感じた。次回に続く、、。

  • 神戸北野【神戸異人館通り】から素材を求めてフランスへ【第10話】BYスタッフE

    今日もフランスのスーパーの話の続きを。スランスのスーパーで初めて買い物をした印象だが、店員は基本的に無表情である、、。悪く言えば愛想が良くない、、、。全てのスーパーの店員がそうだとは決して言えないが、日本よりはずいぶん無愛想である。初めてフランスのスーパーで買い物をした時、レジ係の人は他の店員とお喋りしながら商品を機械に通していた。合計金額が出ても「幾らになります」と言われることはなく、こちらがお金を出すのを待っている。そして、レジ袋は基本有料。そして、ここからが大変だ。お釣りをもらう作業と荷物を袋に詰める作業を上手く同時に進めないと、次のお客さんの商品がこっちにやってくる!ユーロの金銭感覚がない僕に変わって、精算は相方がやってくれていたので、僕はひたすら商品をレジ袋に詰めた。次のお客さんの邪魔にならないように急ぐ。そのうち追い越されないようにという訳のわからない闘争心に火がついて、いっそう急かされるように荷物を詰める。フランスのスーパーはある意味で競技である。そして僕が一つ、これは日本が取り入れたら良いなと思ったのが、フランスのスーパーのレジ係は皆座り仕事であるということ。これは、フランスの労働法か何かで決められているらしい事を相方から聞いた。これは非常に良いと思った。客に過剰なサービスを提供するのではなく、労働者に快適に働ける環境を提供する、フランスらしい合理さだと思った。他にも色々気付いたことがあるのだが、それは次回に書くとする、、。

  • 神戸北野【神戸異人館通り】から素材を求めてフランスへ【第9話】BYスタッフE

    フランスに到着してから、色々な洗礼を受け、無事に(やっと)宿泊先に到着。この時は本当に本当にホッとした。ホッとしたらお腹が減る、、。さっそく近くのスーパーへと買い物に行くことにした。滞在先の建物を出て、道を渡った先にあるフランプリと言う小さなスーパーだ。今回の旅で2度目のホッとした出来後は、このスーパーと、美味しい軽食も買えるパン屋(相方いわく、ラザニアやサンドイッチが美味しいイタリア系のパン屋さん)が滞在先の直ぐ目の前にあったことだ。実際にこれは非常に助かった。土地勘のない海外に出かける時には、宿泊先の近くにスーパーや食べ物が買える店、気楽に入れるカフェがあると、凄く助かる。特に、僕たちのように観光は二の次で、仕事の資材を買い付けに来たような場合は尚更だ。さて、フランスのスーパーに初潜入。滞在中の後半にもなると不思議なもので、フランスの習慣にも慣れてくるが、最初はスーパーでの買い物も日本とは違って少し戸惑う。先ず、入り口付近にあるオレンジシュースの販売機が目に付いた。生の(果物の)オレンジが後ろにたくさん積まれている、いわゆる100%生絞りオレンジジュースだ。相方がボトルのサイズを選んでスイッチを押し、ボトル一杯にして蓋をする。そしておもむろに電子スケールのような機械の上に乗せ、タッチパネルで項目を選ぶと印字された価格シールが出てくる。それをジュースの入ったボトルに貼ってレジで精算するという仕組みだ。基本的に野菜や、サラダバーも同じ仕組みらしい。なるほど、欲しい分だけ買えるわけだ。何だか楽しい。次回は、フランスのスーパーで僕が気付いたことを書こうと思う。次回に続く、、。

  • 神戸北野【神戸異人館通り】から素材を求めてフランスへ【第8話】BYスタッフE

    バス停から宿泊先に向かう途中、宿泊先近くの小さな路地に入った時、雰囲気が変わった。レトロな情緒ある建物が道を挟んで左右に建ち並び、さっきまでの観光地的な風景とは違い、日常的な風景に変わった。仕事帰りのパリジャン達が足早に歩いている。その光景すら僕には素敵に見えた。次の瞬間、衝撃が走る、、えっ?えーー??僕の足元に目をやると、犬のう○○だらけじゃないか!これだけは言わせてもらう。これはフランス人の方ともこの後話したことだけど、とにかくフランスは道が汚い。結構どこでも犬のう○○が落ちている。何故なのか??相方も以前に同じ疑問を持ったらしく、フランス人の知人にこの疑問を投げかけたそうだ。道を綺麗にすると、清掃員の仕事を取り上げてしまうことになる、、との答え(その方の私的な意見だと思うが、、)が返ってきたそうだ。上を見れば歴史のある建物が立ち並ぶ情緒ある風景、下を見れば、、フランスって奥が深いな、、。僕も日本に帰る頃には、今よりも柔軟な思考で、もっと強くなって帰れることだろうと思う。次回に続く、、。