• 神戸北野【神戸異人館通り】から素材を求めてフランスへ【第60話】BYスタッフE

    フランス仕入れ旅行も残すところ後2日となった。今日は朝から残りの資材を郵便局へ運ぶ。今回が初めてのフランス旅行の僕にとっても、先ずは資材の確保と日本への発送が最優先だと理解していたので、2、3日滞在先と郵便局の往復を繰り返す事は苦ではなかった。相方はどうかというと、、せっかくパリに来ているのに、朝から晩まで手に入れた資材の仕分けと出荷の作業に明け暮れるのが嫌そうだった。だが、ここは「選択と集中」が大事だということを相方に一生懸命説明し、最優先すべきは大切な資材を無事日本に届ける事だということを理解してもらいたかったのだ。だが相方は時間ギリギリに行動することの危険さを体験する事になる、、。この話は後日書こうと思う。

    前述の通り、Colissimoという箱を10箱買っていたが、どうしても後4箱足りなかった。今日は郵便局に2往復して、最後に足りない分のColissimoを買い足し、今日の力仕事は終了した。というのも、今夜はある人と会食の約束があったのだ。この方は、相方の長年来の友人のパートナーで、一緒に飲みたいと言ってきてくれたのだ。次回に続く、、。

  • 神戸北野【神戸異人館通り】から素材を求めてフランスへ【第47話】スタッフE

    1日休息を取って、今日はパリの北の外れにあるパリ最大の蚤の市、クリニャンクールに向かう。朝ご飯を食べて出発だ。昨日1日ゆっくり過ごしたお陰で、体の疲れも回復している。いつもの様に点滅のない信号を渡り、凱旋門を横目に地下鉄の入り口お降りる。今日も無賃乗車を堂々とおこなう人を目撃したが、不思議なものでもう見慣れた。慣れとは恐ろしいものだ。

    さて、今回はまず2番線に乗る。以前にも書いたが、パリの地下鉄は乗車する線によって安全度が違うらしい。1番線に乗車すると、アナウンスで日本語が流れており、比較的穏やかな感じがするが、非常にスリなどが多い線であるという事を忘れてはいけない。パリのショップで働く日本人店員にも注意されたことだが、1番線は気を抜いてはいけないとのことだ。さて、今日は2番線から13番線に乗り換えたのだが、13番線のホームで、その雰囲気がガラッと変わった事に僕でも気がついた。クリニャンクールの蚤の市へ行くには、注意が必要だと相方も言っていたが、明らかに、昨日まで乗車していた線と雰囲気が違うのだ。相方は、少しでも人ごみを避け、安全なルートで行ける様にと考え、何年も前から使っているルートがあり、そのルートで行く事にした。相方曰くは、4番線のPt de Clignancourt(ポルト・ド・クリニャンクール)駅で下車し、蚤の市に向かうのが通常のルートだが、この駅周辺は大変混雑しており、スリも多い。そこで、相方は13番線のGalibaldi駅(ガリバルディ)で下車し、逆方向から向かうルートを考えていた。成る程、駅を出てすぐ目の前に教会があり、公園を横切っていく。住人が公園のベンチでくつろいでいて、危険な感じはしない。20分ほど歩いて、目的のクリニャンクールの蚤の市に到着した。次回に続く、、。

  • 神戸北野【神戸異人館通り】から素材を求めてフランスへ【第46話】BYスタッフE

    深夜のタクシー運転手の、日本ではありえない行動(飲酒運転、スピード違反、釣りを少な目に渡す等)を経験し、滞在先に着いた頃には深夜2時だった。朝から出っぱなしだったのと、異国の地で初めて出会う方々との時間を過ごした長い、濃い1日だった。帰宅後はベッドに吸い込まれる様に寝た。

    翌日は、昼前までぐっすり寝てしまった。フランスに来てから時差の影響もあり、早朝5時頃に目がさめていたが、さすがに昨日の疲れがたまっていた様だ。それを察した相方が、今日は明日に備えて体を休めようと提案してくれた。その日は日曜日で、空いているお店も少ないらしく、休息日にちょうどよかった。僕も大賛成だった。普通なら、折角旅行で海外に来ているのに、ホテルで1日過ごす事はしないだろうが、買い付けとなるとそうはいかない。結構過酷だ。

    フランスに到着してから数日しかたっていないが、色んなことを怒涛のように体験した。午後は、相方は買い付けた素材の整理を(この時点ですごい量になっていた)、僕はipadでいつもやっているトレーニングをYouTubeで観ながらやったりして体をリセットした。明日は、パリの北のほうにある蚤の市に店舗がある資材店に行くアポイントを入れている。また気を引き締めて行かないといけない。明日に続く、、。

  • 神戸北野【神戸異人館通り】から素材を求めてフランスへ【第45話】BYスタッフE

    深夜タクシーに乗車した話の続きです。早速荷物(この日も大きなスーツケース一つあった)をトランクに積み込み、滞在先のパリ市内に向けて出発した。この時のドライバーは、言葉数が少なく愛想があまり良くない。ライジオをかけながら、猛スピードで運転する。パリのちょうど東の郊外からパリの西側にある滞在先へ、恐らくパリの周りをグルッと回っている環状道路を走行しているのだろうと想像する。深夜なので、車の往来も少なかったのだが、とにかく猛スピードで走行する。僕も車を運転をするので、体感的には120キロ以上は軽く出ているたと思う。フランスでの速度の速度制限が何キロか知らないが、それでも周りの車を一瞬で追い越すあたり、かなりの速度だということは理解できる。日本では確実にNG行為だ。

    しかし、猛スピードの甲斐あってか、思っていたよりも早く滞在先付近に来ていた。そして無事滞在先の建物前に到着し、請求された料金を相方が支払った。するとタクシーの運転手はお釣りを少な目に返してきたらしい。その差額は3ユーロほどだったらしいが、相方は「は?」といった顔で運転手を見た。すると運転手は、なんか文句あるのかと言わんばかりに相方の顔を見た。僕はそのやりとりを見て、相方にもういいから、、早く降りよう、、と身振りで伝え、相方は不服そうだったが、まあいいわという感じで、少ないお釣りを受けとった。この運転手は、チップを事前に差し引いて返してきたつもりだったのかもしれない。しかし相方が運転手にチップとして支払うつもりだったのは、彼が勝手に差し引いた金額よりも多かったのだ。深夜で、スピードを出し過ぎてはいたが、最短ルートで走ってくれたのは有り難かったので、昼間よりも多めにチップを払おうとしていた。この運転手は少し損をしてしまった訳だ。しかし、チップとは、心地よいサービスを提供してくれた事への心付けなのだから、最初から取るのはどうかと思うが、こういう時は、負けて勝つというのか、賢く対応するが勝ちだと思った。とにかく、深夜のタクシーにはご注意を。次回に続く、、。

  • 神戸北野【神戸異人館通り】から素材を求めてフランスへ【第44話】BYスタッフE

    以前のブログで、夕方のタクシーに乗ってパリ市内の東側から西側の滞在先まで帰宅したことを書いたのだが、その時の運転手さんを始め、昼間のタクシー運転手は皆「お父さん」というイメージの方が多かった。僕の主観になってしまい、うまく表現できないが、何となく、皆さん家族をお持ちの雰囲気があった。ただし、深夜帯になると雰囲気が一変する。まず、タクシー乗り場に到着した時に「えっ!?」と思ったのが、明らかに運転手が手にしているアルミ缶はアルコール飲料だった。何故そうだと分かったのかというと、そのアルミ缶は滞在先近くのスーパーで見たことがあったのだ。つまり、待機中にアルコールを飲みながら乗客を待っているという状態だ。これは日本ではありえない。少し不安な気持ちを抱えたままタクシーに乗車した。次回に続く、、。

  • information <お知らせ>

    10月の店舗営業予定日のお知らせ。

    いつもブログをお読み頂き、誠に有難うございます。

    神戸北野の店舗営業日は、10月も引き続き(金)(土)とさせていただきます。営業予定日、営業時間は以下の通りです。

    【10月の営業日・営業時間】

    10/2(金)11:30〜16:30、10/3(土)12:00〜17:00

    10/9(金)11:30〜16:30、10/10(土)12:00〜17:00

    10/16(金)11:30〜16:30、10/17(土)12:00〜18:00

    10/23(金)11:30〜16:30、10/24(土)12:00〜17:00

    10/30(金)11:30〜16:30、10/31(土)12:00〜17:00

    *第3週目の土曜日(10/17)は18:00迄の営業予定です。

    引き続き、安全にお買い物をして頂けます様、感染症予防対策に努めて営業致します。ご来店のお客様には、マスクのご着用、店前にて設置の除菌液でて指の消毒にご協力をお願い致します。また、感染拡大の状況に応じて臨時休業させて頂くこともございますので、ご来店前に本ブログ又はインスタグラムにてご確認をお願い致します。

    引き続き、皆様もお気をつけてお過ごし下さい。

  • 神戸北野【神戸異人館通り】から素材を求めてフランスへ【第43話】BYスタッフE

    会食も無事に終了後、僕たちは知人女性にパリ市内まで車で送ってもらった。30分ほど車を走らせ、パリの東のNationという駅のタクシー乗り場まで送って下さるらしい。彼女は、エールフランスに勤務している女性だった。日本語を勉強されているようで、僕にも気を使って日本語で話しかけてくれる。「フランスはどうですか?」「私はよく日本に行きます」「私は日本が大好きです」と言っておられた。その度に後部座席に座っている僕のほうを見て、笑顔で話しかけてくれるので、僕は内心ヒヤヒヤしていた。そんな訳で、僕の酔いもさめだしたころ、目的地のタクシー乗り場に到着した。そして、これから深夜のタクシーに乗るのだが、僕個人的には、フランスでは深夜帯のタクシーは避けたほうが良いかなと思う事態が起こるのだった。次回に続く、、。

  • 神戸北野【神戸異人館通り】から素材を求めてフランスへ【第39話】BYスタッフE

    フランスで友人宅に招待された夜、普段の僕にとっては寝る時間に差し迫ったタイミングで会食が開始された。しかし、僕はご主人の隣に席を設けて頂いたので、眠いだのと言ってはいられない。ご招待して下さったご夫婦は、ご主人がドイツで奥さんがフランスの方だったので、その夜の会はフランス人、ドイツ人、そして僕達日本人の3国間パーティーになった。ご主人のご職業が僕と同じ分野だったのでとても親近感が湧いた。すごく分析的な能力を要する為、おそらく普段はピシッとされているであろうことが分かったが、この夜は、ご主人も早くからビールやワインを呑まれていたので、すごく陽気だった。

    乾杯から始まり、最初は暖かいトマトのスープが出てきた。この日はご主人が主に料理を担当されていた様で、料理の作り方や説明をされていた。次に魚料理だ。タラの様な魚を野菜と一緒に煮てあって、とても美味しかった。ここで、大きなボウルに米の様なものが出てきた。自由に取り分けてくれということらしい。よく見ると米ではない。キヌアという穀物らしい。とても健康的で、暖かい料理を頂いて、ワインも進み、皆のボルテージはマックスだ。しかし、皆んなお喋りが大好きだ。あちらこちらで、其々の話題について思いのままに意見を述べ合っている。言葉が分からない僕は、ワインを注ぐことに徹していた。

    そんな僕を気遣って、「ほら、皆、もっとゆっくりと話さないと、彼(僕)が聞き取れないじゃない!」とあるご婦人が何度も皆んなに促してくれるが、相方が「もともとフランス語がわからないから、ゆっくり話しても聞き取れないから大丈夫よ」と、、。次回に続く、、。

  • 神戸北野【神戸異人館通り】から素材を求めてフランスへ【第38話】BYスタッフE

    今日は、海外に持って行くお土産の話をしたいと思う。日本からフランスへ行く際に、会うことになっているフランス人の友人に渡すお土産を選んでいた。相方は、幾度となくこのお土産選びに悩まされるそうだ。海外に住む日本人へのお土産なら、ストックしておける日本食の食材(乾物や出汁パック、味噌、ご飯のお供、お茶っぱなど)が好まれるかもしれない。しかし、フランス人へのお土産となると、全く想像がつかない。相方は、幾度となく和菓子を持って行ったそうだが、僕が相方に勧めたのは【柿の種】【チョーヤの梅酒】だった。相方は、え〜?という顔をしていたが、百貨店などで売っている、缶入りの柿の種は、実際に缶の絵柄(漫画日本昔話に出てきそうな絵柄だが、かえってそれがうけた)が可愛いいから食べた後も取っておくわ!と喜ばれたし、チョーヤの梅酒は、梅の実がゴロゴロ入っているのを初めて見た!と、とても珍しそうにしておられた。アペリティフ(食前酒)を楽しむ文化がある国なら、【おかき】類は喜ばれると思う。スーパーでもアペリティフ用のスナックコーナーが、通常のスナックコーナーとは別にあったりして、おかきの様なものを売られている。その他に、扇子や手ぬぐい等、日本らしい小物も喜ばれるだろう。もし、料理好きの方なら、ワサビや醤油など、フランスでも浸透していて手に入る様なものは、上質な、現地では絶対に手に入らないメーカーのものを、また行きの荷物に余裕があるなら、卵焼き用の四角いフライパンはきっと珍しく喜ばれると思う。きっと、何か特別なものではなく、普段何気に使っているものが海外の方にとっては新鮮だったりするのだと思う。さて、明日はまた、会食にご招待された夜の話の続きを書こうと思う。次回に続く、、。

  • 神戸北野【神戸異人館通り】から素材を求めてフランスへ【第37話】BYスタッフE

    結局その日の会食は夜9時半頃に始まった。僕達以外の、招待されていたフランスのご友人達は皆、時間など気にせず、楽しんでおられる様子だ。フランス人は自己主張をしっかりする(車の運転の時は特に)反面、凄く大らかな人達でもあると感じた。相方から聞いたのだが、以前にパリのタイ料理レストランに入った時のこと。凄く美味しいとパリに住む友人に教えてもらって行ったのだが、女性シェフがお一人で切り盛りされていたらしく、料理が出てくるのがとにかく遅いらしかった。相方達は7時頃に店に入り、手の込んだドリンク、そして料理が来たのが9時前だったらしい。そして9時頃に入店してきたフランス人グループがいたそうなのだが、やはり11時近くになってもまだ料理は出てきていなかったそうだ、、。それでもワインを飲みながら楽しそうに話をして待っている(ほぼベロベロだったらしいが)フランス人の大らかさには驚いたそうだ。

    フランス人の気質に関して、もう一つ感じたことがある。それは、フランス人は面倒見が良いということだ。街中でも、困っている人に手を差し伸べるといった光景を何度も見たし、実際に僕達も幾度となく助けられた。親しくなると更に良くしてくれる。

    話は戻って、その夜の会食の席次は、ありがたいことに、僕は招待客として(相方の主人として)、ご主人の横に席をもうけていただいた。日本で言うところの上座である。なかなか体験できないことだ。そして会食が始まった。次回に続く、、。