• 神戸北野【神戸異人館通り】から素材を求めてフランスへ【第43話】BYスタッフE

    会食も無事に終了後、僕たちは知人女性にパリ市内まで車で送ってもらった。30分ほど車を走らせ、パリの東のNationという駅のタクシー乗り場まで送って下さるらしい。彼女は、エールフランスに勤務している女性だった。日本語を勉強されているようで、僕にも気を使って日本語で話しかけてくれる。「フランスはどうですか?」「私はよく日本に行きます」「私は日本が大好きです」と言っておられた。その度に後部座席に座っている僕のほうを見て、笑顔で話しかけてくれるので、僕は内心ヒヤヒヤしていた。そんな訳で、僕の酔いもさめだしたころ、目的地のタクシー乗り場に到着した。そして、これから深夜のタクシーに乗るのだが、僕個人的には、フランスでは深夜帯のタクシーは避けたほうが良いかなと思う事態が起こるのだった。次回に続く、、。

  • 神戸北野【神戸異人館通り】から素材を求めてフランスへ【第42話】BYスタッフE

    無事に会食も終わり、いよいよ帰宅することになった。時計の針は既に12時をまわっていた。帰り際も、皆さんそれぞれ名残惜しそうに立ち話をし、「必ずまた会いましょうね!」と僕たちにも声をかけて頂き、熱く抱擁をして下さった。

    海外経験の少ない僕にとっては、初めてのハグやビズ(頰にキスをする習慣)だった。僕はビジネスの時でも相手と握手をしない。鍋の直箸なんかは絶対に無理!な、潔癖症なところがあるのが、この夜のハグやビズはされるがままで、僕は嫌な気持ちなどせず、不思議と感謝や高揚感で一杯だった。

    お別れの挨拶をして、僕達はその夜の招待客の一人の女性に、パリ市内のタクシーが拾えるところまで車で送ってもらえることになった。胸を撫で下ろしたのもつかの間、皆さん結構お酒を呑んでいる、、。彼女も例に漏れず結構呑んでいる、、。フランスは日本ほど飲酒運転に対して厳しくはないらしい。ワインをグラスに1−2杯なら運転しても問題ないようだ。日本なら絶対に同乗者の僕たちもアウトだ、、。コップに水を注ぎ、数杯飲み干して、「さあ、行きましょうか!」と僕たちに声をかけてきた。そして僕は運を天(彼女)に任せた、、。

    次回に続く、、。

  • 神戸北野【神戸異人館通り】から素材を求めてフランスへ【第41話】BYスタッフE

    時間も遅くなり、そろそろ会食も終了かなと思いきや、ご主人にお酒を進めて頂き、この会食がまだまだ続くのだと理解できた。しかし時間も随分遅くなり、帰りの交通機関の事を考えると不安しかなかった。僕の不安をよそに、音楽に合わせて、皆踊り出した。ある人はワイングラスを片手に踊っている。僕にとっては映画の一シーンの様に思えた。帰宅時間が遅くなっているという不安をしばし忘れて、僕はその光景をぼーっと眺めていた。僕はこの様な会で踊った経験がない。このままこうして座っていたら踊りに誘われるかもしれない、、。そう思い、僕はタバコとライター、ポケット灰皿を握りしめて家の門の外に出た。そこには、夕方の鮮やかな光景とはまた違う景色が広がっていた。暗闇の中に、川が流れる音や木々の葉が揺れる音が心地よく聞こえた。僕はしばしタバコをふかして、ぼーっと川の方を眺めていた。

    すると、道路の向こうの方から犬が猛スピードでかけてきた。僕の眼の前を通り過ぎ、反対側へ猛スピードでかけて行く。ん?どこかで見た犬だな、、?あれ?マッジョ(招待客の連れてきた犬)じゃないか!?僕は慌ててマッジョを追いかけたが、彼はもう遥か遠くにかけて行って見えなくなってしまった。僕は友人宅に戻り、マッジョが外を駆け回っていることを告げた。飼い主もご主人も皆、慌ててマッジョを探しに出た。10分位して、遠くの方から猛スピードで戻ってきた時には皆安堵した。そしてようやくその夜の会もお開きとなった。次回に続く、、。

  • 神戸北野【神戸異人館通り】から素材を求めてフランスへ【第40話】BYスタッフE

    会食も盛り上がり、時計の針はどんどん0時に近づいていく。もう、このままお泊まりをさせて頂くことも考え出した頃、デザイートがでてきた。チョコレートアイスにイチジクのコンポートが添えてあった。本当に料理の一つ一つに手がかけられおり、見た目も美しい。このイチジクは庭にあるイチジクの木になってたものだよと言われた。なるほど、小ぶりだがしかりした味で、僕は正直、普段そんなにフルーツを食べないが、これは本当に美味しかった。

    腹も膨れたので、招待客の一人が連れてきていた犬と遊ぶことにした。僕の実家にも秋田犬がいて、犬はやっぱり可愛いなと思った。僕の実家の犬は、おやつをあげる時と散歩に出かける時以外は一切無視だ。しかしこの子はとても人懐っこい。フランスは愛犬家が多く、カフェや友人宅に連れて行く人も多い様だ。

    犬と遊んでいると、ご主人に呼び戻される。一緒に飲もうじゃないかと誘って頂いた。ご主人が僕に質問をする。「フランスに来た印象はどうか?」僕はまだフランスに来て3日目だったが、印象をこう答えた。「フランス(パリ)の人達はとても親切で面倒見が良い反面、凄くイライラしている人も多い様に思うが、それは何故なんでしょうか?」すると帰ってきた返事が、「イライラしているのは気候のせいじゃないか?」。「え?気候ですか?」通訳してくれていた相方も聞き返していた。僕はすかさずこう答えた。「それは大いにあるでしょう!」。ともあれ、郷に入りては郷に従えだ。そしてご主人が、皆んなに「ビールにする??ワインにする??」と聞き、巨大な冷蔵庫からビールとワインを取り出してきた、、。振り出しに戻ったのだろうか、、。次回に続く、、、。

  • 神戸北野【神戸異人館通り】から素材を求めてフランスへ【第39話】BYスタッフE

    フランスで友人宅に招待された夜、普段の僕にとっては寝る時間に差し迫ったタイミングで会食が開始された。しかし、僕はご主人の隣に席を設けて頂いたので、眠いだのと言ってはいられない。ご招待して下さったご夫婦は、ご主人がドイツで奥さんがフランスの方だったので、その夜の会はフランス人、ドイツ人、そして僕達日本人の3国間パーティーになった。ご主人のご職業が僕と同じ分野だったのでとても親近感が湧いた。すごく分析的な能力を要する為、おそらく普段はピシッとされているであろうことが分かったが、この夜は、ご主人も早くからビールやワインを呑まれていたので、すごく陽気だった。

    乾杯から始まり、最初は暖かいトマトのスープが出てきた。この日はご主人が主に料理を担当されていた様で、料理の作り方や説明をされていた。次に魚料理だ。タラの様な魚を野菜と一緒に煮てあって、とても美味しかった。ここで、大きなボウルに米の様なものが出てきた。自由に取り分けてくれということらしい。よく見ると米ではない。キヌアという穀物らしい。とても健康的で、暖かい料理を頂いて、ワインも進み、皆のボルテージはマックスだ。しかし、皆んなお喋りが大好きだ。あちらこちらで、其々の話題について思いのままに意見を述べ合っている。言葉が分からない僕は、ワインを注ぐことに徹していた。

    そんな僕を気遣って、「ほら、皆、もっとゆっくりと話さないと、彼(僕)が聞き取れないじゃない!」とあるご婦人が何度も皆んなに促してくれるが、相方が「もともとフランス語がわからないから、ゆっくり話しても聞き取れないから大丈夫よ」と、、。次回に続く、、。

  • 神戸北野【神戸異人館通り】から素材を求めてフランスへ【第38話】BYスタッフE

    今日は、海外に持って行くお土産の話をしたいと思う。日本からフランスへ行く際に、会うことになっているフランス人の友人に渡すお土産を選んでいた。相方は、幾度となくこのお土産選びに悩まされるそうだ。海外に住む日本人へのお土産なら、ストックしておける日本食の食材(乾物や出汁パック、味噌、ご飯のお供、お茶っぱなど)が好まれるかもしれない。しかし、フランス人へのお土産となると、全く想像がつかない。相方は、幾度となく和菓子を持って行ったそうだが、僕が相方に勧めたのは【柿の種】【チョーヤの梅酒】だった。相方は、え〜?という顔をしていたが、百貨店などで売っている、缶入りの柿の種は、実際に缶の絵柄(漫画日本昔話に出てきそうな絵柄だが、かえってそれがうけた)が可愛いいから食べた後も取っておくわ!と喜ばれたし、チョーヤの梅酒は、梅の実がゴロゴロ入っているのを初めて見た!と、とても珍しそうにしておられた。アペリティフ(食前酒)を楽しむ文化がある国なら、【おかき】類は喜ばれると思う。スーパーでもアペリティフ用のスナックコーナーが、通常のスナックコーナーとは別にあったりして、おかきの様なものを売られている。その他に、扇子や手ぬぐい等、日本らしい小物も喜ばれるだろう。もし、料理好きの方なら、ワサビや醤油など、フランスでも浸透していて手に入る様なものは、上質な、現地では絶対に手に入らないメーカーのものを、また行きの荷物に余裕があるなら、卵焼き用の四角いフライパンはきっと珍しく喜ばれると思う。きっと、何か特別なものではなく、普段何気に使っているものが海外の方にとっては新鮮だったりするのだと思う。さて、明日はまた、会食にご招待された夜の話の続きを書こうと思う。次回に続く、、。

  • 神戸北野【神戸異人館通り】から素材を求めてフランスへ【第37話】BYスタッフE

    結局その日の会食は夜9時半頃に始まった。僕達以外の、招待されていたフランスのご友人達は皆、時間など気にせず、楽しんでおられる様子だ。フランス人は自己主張をしっかりする(車の運転の時は特に)反面、凄く大らかな人達でもあると感じた。相方から聞いたのだが、以前にパリのタイ料理レストランに入った時のこと。凄く美味しいとパリに住む友人に教えてもらって行ったのだが、女性シェフがお一人で切り盛りされていたらしく、料理が出てくるのがとにかく遅いらしかった。相方達は7時頃に店に入り、手の込んだドリンク、そして料理が来たのが9時前だったらしい。そして9時頃に入店してきたフランス人グループがいたそうなのだが、やはり11時近くになってもまだ料理は出てきていなかったそうだ、、。それでもワインを飲みながら楽しそうに話をして待っている(ほぼベロベロだったらしいが)フランス人の大らかさには驚いたそうだ。

    フランス人の気質に関して、もう一つ感じたことがある。それは、フランス人は面倒見が良いということだ。街中でも、困っている人に手を差し伸べるといった光景を何度も見たし、実際に僕達も幾度となく助けられた。親しくなると更に良くしてくれる。

    話は戻って、その夜の会食の席次は、ありがたいことに、僕は招待客として(相方の主人として)、ご主人の横に席をもうけていただいた。日本で言うところの上座である。なかなか体験できないことだ。そして会食が始まった。次回に続く、、。

  • 神戸北野【神戸異人館通り】から素材を求めてフランスへ【第36話】BYスタッフE

    パリ郊外の街に住む、相方の知人宅のディナーパーティーに招待された話の続きです。到着してから会食開始までに既に3時間ほどが過ぎた、、。相方とそのご友人との間に色々と用事があったのもあるが、あまりの夕食の開始時間の遅さに、正直疲れていた。日本ならきっと、そろそろおいとまする時間だろう、、。

    言葉のわからない僕は勧められるまま、会食が始まるまでに瓶ビール3本とワインを1杯を飲んでいた。この時点で、僕にとっては十分すぎる程の酒飲量だった。僕の眠気は限界に到達していたが、それとは反比例して、周りの人たちのボルテージは上がっていく。もともと、僕は仕事の同僚に誘われても、ほとんど飲みに行くことをしない。仕事が終れば即座に帰宅するタイプである。昔からそうだった。社会人になってからもバスケットボールをしていたので、早く帰ってトレーニングやランニングをしたかった。その代わり朝は人よりも随分早く出社し、午前中には社内でのその日の業務を終わらせるといった感じで、自分の時間と早めの準備&行動を大事にするほうだ。話はそれたが、こんな僕にとっては、この夜はとにかく長かった。会食が始まる前に、そろそろ終電の時間や、どうやって滞在先まで帰ろうかと気がかりで仕方がなかった、、。次回に続く、、。

  • 神戸北野【神戸異人館通り】から素材を求めてフランスへ【第35話】BYスタッフE

    フランスで夕食にご招待されて、少し考えたことがある。日本なら、昼頃に招待されたら夕方には失礼する。夕方過ぎに招待されたら9時頃迄には失礼する。その人との関係にもよるが、相手のご家庭のことを考えるとこんな滞在時間だろうか、、。ではフランスではどうかというと、、。

    まず、招待される時間は日本と変わらない(夕食ならだいたい6時〜7時頃)が、食事が始まる時間がとにかく遅い。相方が昔、フランスで滞在させて頂いていたお宅では、夜8時頃から招待客がやってきて、全員揃うまで居間でアペリティフ(食前酒のシャンパンや白ワイン)を片手にお喋りをする、9時頃に全員揃い、食堂へ移動、そこから12時頃までディナーは続いていたそうだ、、。そう言えば、フランスのレストランも、夜の7時頃はまだ人がいない、、。その時間はまだカフェでアペリティフを楽しんでいるのかもしれない、、。

    話は戻って、この夜のディナーの開始時間も遅かった。相方を含む女性陣はディナー開始までの時間、相方に色々と譲って下さるものがあった様で、時間を忘れて雑談中だった、、。男性陣はその間、瓶ビール片手にひたすらお喋りと、料理(煮もの)の準備をしていた。僕も勧められるままビールをのみ、食事が始まる前にはもうフラフラだった、、。そして、全員が集合し、相方の用事も済み、夜の9時半過ぎに、そろそろテーブルにつこうか、となった、、。次回に続く、、。

  • 神戸北野【神戸異人館通り】から素材を求めてフランスへ【第34話】BYスタッフE

    夕食に招待して頂いた、パリの東側の郊外に住む相方の友人宅へ到着し、家の前の素晴らしい景色にしばし見とれた。そして、いざ家の中へ。綺麗に手入れされた、要所要所に素敵なオブジェが飾られた、素敵な庭を通って室内へ。パリでは一軒家が殆どなく、道路からすぐにアパルトマンの重い門を押し開けて建物に入るが、ここは庭も素晴らしく、本当に素敵なお家だった。僕は、日本の武家屋敷の様な家に憧れているが、こんな素敵な洋風の家もいいなぁと思った。

    中に入ると、既に数人のご友人が来られていて、僕たちを笑顔で迎えてくれた。しばし玄関で挨拶と自己紹介タイムが始まり、僕は言葉が分からないので、終始笑顔でいる事に努めた。相方が、僕や自分の紹介を終えると、皆さんニコニコと僕に握手を求めてきた。フランスでは、ハグやビズ(頬にキスをする)の習慣があると聞いていたが、そんな習慣に全く慣れていない僕は正直不安だったが、初対面ではいきなりハグやビズではなく、特に初対面の男性同士は、握手をする様だ。

    一通り挨拶も終え、家の中でしばしくつろぐように言われた。こちらのお宅は本当に家具や調度品もお洒落で、インテリア雑誌に出てきそうなお家だった。他にもご招待されているご友人がおられる様で、皆揃うまでの時間をそれぞれ過ごした。ご招待頂いたご夫婦は、ご主人がドイツ人、奥さんがフランス人だった。このご夫婦は、相方が長年仕事を通して付き合いがあったドイツ人の刺繍アーティストのご友人だ。そんな訳で、この夜は、フランス、ドイツ、日本の3国間パーティーになった。次回に続く、、。