神戸北野【神戸異人館通り】から素材を求めてフランスへ【第66話】BYスタッフE

パリ滞在の最終日の17時頃、僕たちはパリ11区「La Tonquinois à Paris」のアトリエ兼ブティックにいた。小柄で優しい雰囲気のシャンタルさんが作るアクセサリーを、相方の店で取り扱いたいと希望していたのだ。取り扱いの条件などを確認し、無事商品を取り扱えることになった。パリ滞在最終日の夕方に、アポなしでよく商談成立できたものだと、相方の押しの強さか引きの強さか、どちらにせよ良かった、、と心底思った。相方が商品を選ばせてもらっている間、僕は店内を観察した。店のそこらじゅうに製作途中の材料が置いてあった。ものを創る作業というのは、きっと片付いた状態では不可能なのだと改めて気付く。相方も、製作し始めたらものの15分ほどで作業机は資材の山になる。その山の中から素材を選び出し、デザインを形にしていく、、ダイヤモンドを掘り当てるのと同じくらい大変な作業ではないか、、。相方は、新しいデザインを生み出すときが一番楽しくもあり苦しいのだと言う。シャンタルさんの場合は、材質上その全てが一点ものだ。その労力たるや、、。

シャンタルさんのお店を後にしたのは6時を過ぎていた。僕は、仕事帰りの人達で大混雑するであろう地下鉄にはできるだけ乗りたくなかったので11区のシャンタルさんのお店から、バスチーユ駅まで歩くことを提案した。相方は嫌そうだったが、、歩いた。40分くらい歩いただろうか、バスチーユの駅に着いた。ここからは比較的綺麗な(一番好きな)1番線で滞在先の最寄り駅まで1本だ。お腹も減っていたが、一先ずホテルに戻ることにした。次回に続く、、。

※このブログの内容は、2019年9月末〜10月上旬のフランス買い付け記録です。

フランスヴィンテージ素材とフランス刺繍の技法を使ったアクセサリーブランド kaori shimomura accessories (カオリシモムラ アクセサリー)。2000年〜パリのフランス刺繍アーティストのアトリエで技法を学び、2016年10月に神戸市中央区北野町にアトリエ・ブティックをオープン。個性とやさしさを持ち合わせた女性をイメージした、繊細だけど存在感のあるアクセサリーをお届けしています。

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