• 神戸北野【神戸異人館通り】から素材を求めてフランスへ【第44話】BYスタッフE

    以前のブログで、夕方のタクシーに乗ってパリ市内の東側から西側の滞在先まで帰宅したことを書いたのだが、その時の運転手さんを始め、昼間のタクシー運転手は皆「お父さん」というイメージの方が多かった。僕の主観になってしまい、うまく表現できないが、何となく、皆さん家族をお持ちの雰囲気があった。ただし、深夜帯になると雰囲気が一変する。まず、タクシー乗り場に到着した時に「えっ!?」と思ったのが、明らかに運転手が手にしているアルミ缶はアルコール飲料だった。何故そうだと分かったのかというと、そのアルミ缶は滞在先近くのスーパーで見たことがあったのだ。つまり、待機中にアルコールを飲みながら乗客を待っているという状態だ。これは日本ではありえない。少し不安な気持ちを抱えたままタクシーに乗車した。次回に続く、、。

  • 神戸北野【神戸異人館通り】から素材を求めてフランスへ【第36話】BYスタッフE

    パリ郊外の街に住む、相方の知人宅のディナーパーティーに招待された話の続きです。到着してから会食開始までに既に3時間ほどが過ぎた、、。相方とそのご友人との間に色々と用事があったのもあるが、あまりの夕食の開始時間の遅さに、正直疲れていた。日本ならきっと、そろそろおいとまする時間だろう、、。

    言葉のわからない僕は勧められるまま、会食が始まるまでに瓶ビール3本とワインを1杯を飲んでいた。この時点で、僕にとっては十分すぎる程の酒飲量だった。僕の眠気は限界に到達していたが、それとは反比例して、周りの人たちのボルテージは上がっていく。もともと、僕は仕事の同僚に誘われても、ほとんど飲みに行くことをしない。仕事が終れば即座に帰宅するタイプである。昔からそうだった。社会人になってからもバスケットボールをしていたので、早く帰ってトレーニングやランニングをしたかった。その代わり朝は人よりも随分早く出社し、午前中には社内でのその日の業務を終わらせるといった感じで、自分の時間と早めの準備&行動を大事にするほうだ。話はそれたが、こんな僕にとっては、この夜はとにかく長かった。会食が始まる前に、そろそろ終電の時間や、どうやって滞在先まで帰ろうかと気がかりで仕方がなかった、、。次回に続く、、。

  • 神戸北野【神戸異人館通り】から素材を求めてフランスへ【第34話】BYスタッフE

    夕食に招待して頂いた、パリの東側の郊外に住む相方の友人宅へ到着し、家の前の素晴らしい景色にしばし見とれた。そして、いざ家の中へ。綺麗に手入れされた、要所要所に素敵なオブジェが飾られた、素敵な庭を通って室内へ。パリでは一軒家が殆どなく、道路からすぐにアパルトマンの重い門を押し開けて建物に入るが、ここは庭も素晴らしく、本当に素敵なお家だった。僕は、日本の武家屋敷の様な家に憧れているが、こんな素敵な洋風の家もいいなぁと思った。

    中に入ると、既に数人のご友人が来られていて、僕たちを笑顔で迎えてくれた。しばし玄関で挨拶と自己紹介タイムが始まり、僕は言葉が分からないので、終始笑顔でいる事に努めた。相方が、僕や自分の紹介を終えると、皆さんニコニコと僕に握手を求めてきた。フランスでは、ハグやビズ(頬にキスをする)の習慣があると聞いていたが、そんな習慣に全く慣れていない僕は正直不安だったが、初対面ではいきなりハグやビズではなく、特に初対面の男性同士は、握手をする様だ。

    一通り挨拶も終え、家の中でしばしくつろぐように言われた。こちらのお宅は本当に家具や調度品もお洒落で、インテリア雑誌に出てきそうなお家だった。他にもご招待されているご友人がおられる様で、皆揃うまでの時間をそれぞれ過ごした。ご招待頂いたご夫婦は、ご主人がドイツ人、奥さんがフランス人だった。このご夫婦は、相方が長年仕事を通して付き合いがあったドイツ人の刺繍アーティストのご友人だ。そんな訳で、この夜は、フランス、ドイツ、日本の3国間パーティーになった。次回に続く、、。

  • 神戸北野【神戸異人館通り】から素材を求めてフランスへ【第33話】BYスタッフE

    カフェで待ち合わせまでの時間を過ごしていると、雨が上がった空に虹がかかった。9月末のフランスは、日が暮れるのが遅い。夕方6時くらいでも日差しが強い。夏は夜の10時くらいでもまだ薄暗いそうだ。さて、紅茶とコーラで長居してしまったカフェの店員さんにお会計をしてお礼を言って、待ち合わせをしている駅前に戻っていった。夕方が近づくにつれ、人通りの少なかった駅前のロータリーに到着するバスの本数が増えてきました。職場から駅に向かって乗ってくる人、駅から自宅に向かってバスに乗る人、バス乗り場にはバスを待つ人の列ができていた。

    駅のロータリーでキョロキョロしながら待っていると、前方からニコニコと笑いながら、歩み寄ってくる女性がいた。どうやら、この女性が約束していた方のようだ。僕たちは挨拶をした。実は、相方も(もちろん僕も)お会いするのが初めてだった。相方が20年来仕事を通して付き合いのあった、デザイナーのご友人だ。僕たちがフランスに来ることを別の方から聞いて、招待して下さったのだ。

    車を走らせて10分程でご自宅に着いた。車のドアを開けてた瞬間、目の前に広がった風景は、印象派絵画の様な、水彩画の様な、綺麗な景色だった。日本にも沢山綺麗な場所があるけれど、僕のイメージでは、日本は神秘的なはっきりとした色調の綺麗さ、フランスで見た景色は水彩画のような淡い色調の綺麗さだった。僕はどこに行っても写真を撮らないほうなので、相方の写真を拝借して載せます。次回に続く、、。

  • 神戸北野【神戸異人館通り】から素材を求めてフランスへ【第31話】BYスタッフE

    さていよいよ、今日の一大アポイントである相方の知人宅に向かう為、地下鉄→RERに乗りパリ郊外の街へ。RERはパリと郊外を結ぶ電車で、A〜E迄の5路線ある。例えば、シャルル・ド・ゴール空港からパリ市内へはB線が通っている。僕たちが乗車したのはパリの東西にのびているA線で、パリの東の街へ向かった。RERは地下鉄とは違って路上を走るので、当然景色が見渡せる。パリ市内とは違って、一軒家が立ち並ぶ落ち着いた雰囲気の街並みが車窓から見える。車内も2階建てになっており、きっと子供ならワクワクして車内を散策するだろう。地下鉄よりも混雑しておらず、数十分でパリ郊外に行けるので、パリ郊外の街を訪れるのもお勧めだ。パリ郊外から通勤や通学している人も多いようだ。僕はどちらかと言えば、パリ市内のごちゃごちゃとした雰囲気(まだ問屋街しか訪れていないが、、)よりも、少し郊外に出た雰囲気の方が好きだな、、と思っているうちに下車駅についてしまった。そして、その事を確信する景色を目の当たりにするのだった。次回に続く、、。