• 神戸北野【神戸異人館通り】から素材を求めてフランスへ【第17話】BYスタッフE

    いよいよ相方の知人宅へ。相方はとその知人は、久しぶりの再会に興奮気味で、暫く立ち話をしてから(僕はその間ずっと笑顔を作ることに徹していた)、僕に気遣って、今度は簡単な英語やジェスチャーで話してくれた。優しく、親切な方だ。そして、さっきカフェで目にした道行くパリジャン達と同様、薄手のジャンバーに足元は素足にサンダルといういでたちも、もう見慣れてきて僕には全く違和感無く感じた。

    この知人は、相方が20代の時から交流があった刺繍家の古くからの友人で、相方は、20代の初め頃、この方に一度だけ会った事があったが、それ以来20年近く会っていなかった。ところが、2年前にその刺繍家の友人を通して再会している。そしてその刺繍家の方は1年前に病で亡くなられたのだ。何だか、その刺繍家の方が私たちをもう一度引き合わせてくれた様だね、、と、相方とその知人は話していたらしい。そういう事があるんだな、、。何か目に見えない力が働いて導かれたように僕には感じた。生前の繋がり方や関わり方、相手を思う気持ちがこう言う形になって現れるのかもしれない。少なくとも僕たちは、その縁に導かれてここまでやった来たのだから、、。ともあれ、大切な人に、こうしてちゃんと会えたのだから、僕は一安心した。次回に続く、、。