神戸北野【神戸異人館通り】から素材を求めてフランスへ【第49話】BYスタッフE

相方が、お店の担当者の方と倉庫の中で資材を見ている間に、僕は施設の周りを探索することにした。まずは施設内から。この日は月曜日ということもあり、閉まっている店も多かった。絵画店、古レコード店、映画に出てくるキャラクターのフィギュアを売る店、古い家具やソファーを売る店、ガラスウェアばかりを売る店、古いものが好きな人には興味をそそられると思う。中には日本の演歌歌手のレコードを置いている店もあった。施設内にはカフェもあり、土日は人でいっぱいだそうだ。散策しているとトイレを見つけた。入ろうとすると、清掃係の方が入り口に椅子を置いて座っていた。横にはテーブルが置いてあり、小銭が置かれていた。これは清掃係の方へのチップだと理解した。用を足した後、置かれていた小銭と同じ位のコイン(0.5ユーロ位だったと思う)を机の上に置いた。すると清掃係の方が、「メルシー」と、低い声で、にっこりともせずに頷いた。清掃婦の貫禄に、思わず会釈した。

このチップの習慣は、慣れない僕には非常に面倒に感じる。日本では、街中でトイレに行きたいと思ったら、いろんな施設内のトイレが無料で利用できて本当に有難いと思った。もちろんフランスでも、食事をしに入ったカフェやレストランでトイレを借りる際はチップはいらない(たまに清掃婦がいる場合もあるらしいが)。そんなフランスのトイレ事情に、少し日本が恋しく感じた。次回に続く、、。

フランスヴィンテージ素材とフランス刺繍の技法を使ったアクセサリーブランド kaori shimomura accessories (カオリシモムラ アクセサリー)。2000年〜パリのフランス刺繍アーティストのアトリエで技法を学び、2016年10月に神戸市中央区北野町にアトリエ・ブティックをオープン。個性とやさしさを持ち合わせた女性をイメージした、繊細だけど存在感のあるアクセサリーをお届けしています。

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